内部理想に目覚める

「愚者は常に喜悦すること 亦光音天の如し
智者は常に憂ひを懐くこと 獄中の囚れに如似たり」
(増一阿含経)

お釈迦さまは悩んでおられました。
いかにして、人びとを目覚めさせるか。
人びとは目先のこと、些細なことにとらわれて、
光音天さまのように喜悦しています。

人びとは今日も明日も、
このまま食べていかれればいいと思っている。
朝に太陽が昇って、夜に沈んで、また起きて、
同じことをぐるぐる繰り返して、そして人生を終える。

それではいけないのです。
人間には「内部理想」という種があります。
一人ひとりが自分の宿命、使命をしっかりつかんで、
夢をもってそれに打ち込み、人のため、社会のために
尽くそうとする人生であれと
お釈迦さまはおっしゃっているのです。