母の十徳(3)智者・荘厳・安穏
今回も引き続き「母の十徳」についてのお送りいたします。
今回は第五、六、七、の
「智者」「荘厳」「安穏」についてです。
「五に智者と名く 能く方便を以て智慧を生ずるが故に」
智者とは、智慧を持った人のことです。
子育てでは、表面的なものを見て叱るのではなく、
どうすればその子が上手く動いてくれるのか智慧が必要です。
頭ごなしに叱ることで、子どもの深層意識の中に「自分は
必要ではない」と間違った思い込みが生まれます。
子どもを立派に育てるための智慧である方便を学びましょう。
「六に荘厳と名く 妙なる瓔珞を以て厳飾するが故に」
荘厳とは美しく飾ることです。
きちんとした服装は自身を損させることはありません。
決して贅沢品で身を飾る必要はありませんが、身なりを
整える大切さを教えてあげてください。
「七に安穏と名く 母の懐抱を以て止息と為すが故に」
安穏とは安心できる環境ということです。
子どもはお母さんの心音が聞こえる懐が一番安心感を得られます。
子どもの気持ちに寄り添い、認めてあげることで心がリラックス
できる環境をつくってあげてください。
子どもにとって安心できるお母さんの懐が平和の場所ということを
お釈迦さまはおっしゃっておられます。